【車両盗難手口】イモビカッターの次はリレーアタックと、いたちごっこは続く！

2018年2月18日

くるまや工房スタッフブログ

こんばんは、『くるまや工房』のテツです。

今日は私なりに車両盗難の手口について、ある程度キチンとしたブログでご紹介しようと思います。
少々時間はかかるのですが（汗

車両盗難について、他人事だと考えられている方が非常に多いと思います。
窃盗団にとって、盗んでもいくらにもならない人気の無い車種と高値で取引される人気のある車種とに分けられます。

非常に人気のある車種とは、上位をトヨタ車が独占！
良いのか悪いのか（笑）

日本損害保険協会の調査によると
第18回自動車盗難事故実態調査結果発表
～ワースト1は3年連続でプリウス～
【No.16-036】（2017.3.29）

3年連続、1位プリウス・2位ハイエース・3位ランドクルーザー・4位アクアの順に車両盗難件数が多くなっています。

ここから下は警視庁の統計です。

どこで被害にあっているか示した円グラフです。

そして盗難防止装置が付いているかどうか

やはり、盗難防止装置の付いてない車が8割も被害にあわれているのが現状の様です。
当たり前の様ですが、グラフにすると明らか過ぎますね

それでは、当店のあります千葉県での被害状況はと言いますと！

全国で見ても千葉県と茨城県はいつもワースト2位3位あたり
他の県だと愛知、大阪、神奈川
この5件が不名誉な記録を更新しています。

千葉県警が違法ヤードを徹底して取締りしたにもかかわらず
それでも昨年も3位と少しは減ったものの千葉県は本当に多いのが実情なんです。

手口は色々なのです。

昔はノギスの様なものをガラスの間に差し込んで開けたり、ピッキングという手口で鍵穴にカギに近いものを差し込んでコシコシやったりと
そして中に入れば配線を直結して盗んでしまう
なんていう手口が多かったのですが。

最近は車も進化してきてイモビライザーやキーレスエントリーキーなど
メカキーなんて使う車は、トラックとかバンくらいでしょうか

それを逆手にとってチョット前にはやったのが【イモビカッター】なるものです。
これを使うとイモビライザーで守られているはずのクルマが簡単にエンジンがかかってしまいます。
ご存じな方が多いですよね
先程ヤフオクでイモビカッターで検索したら

驚いた事に売ってるではありませんか！
誰がどんな事に使う為に買うのか？？？

ちなみに、このイモビカッターに対抗するのは
イモビカッターガードです。

当店でGrgoやCLIFFORDのカーセキュリティを購入いただくお客様の半数くらいの方がオプションで付けられる商品です。
参考までに商品説明に載っている車種でしたらGrgoやCLIFFORDのオプションとしてインストールさせていただいております。

イモビカッターガードが少し落ち着いてきたかと思ったら！
次は【リレーアタック】なるものが海外から入ってきたようです。

今はスマートキーの車がほとんどですが、このスマートキー
常時1mくらいしか飛ばない微弱な電波を出しています。
なので通常ですと、スマートキーを持っている人が車の近くに来ないとキーは絶対に開かないし
乗ってもキーが無ければ開かないのですが

リレーアタックはスマートキーから常時出ている微弱な電波を増幅させて他に飛ばす中継基地の様なもの

下に貼った動画を見れば、誰でもわかると思います。
誰でも被害者になりうる事だと思いますので是非ご覧になって下さい。

結局、犯人は複数で一人がターゲットの1m以内に近づき電波を増幅させ
仲間の元に飛ばします。
仲間はスマートキーを持っているのと一緒なので簡単に鍵を開けエンジンをかけサヨウナラってな感じ
エンジンを止めてしまえば再度かける事は出来ませんが、かけっぱなしならキーが無くても目的地まで行けちゃいます！
目的地の多くは上にも少し書いた違法なヤードなのです。
ここは普通の解体屋さんと見分けがつかない、そして塀が高いので中が見えないので中に入ったら最後・・・

それではこれをどうやって防ぐのか
安上がりなのは電波を遮断するこう言ったものにスマートキーを入れておく事